私がブライン液を使い始めた理由は、「鶏むね肉をどうにかして柔らかく食べたい!」と言う気持ちからでした
現在、ブライン液を使い続けて、10年が経とうとしています
ブライン液に鶏むね肉を漬けると、鶏もも肉に負けず劣らずのジューシーな肉に大変身します
ぜひ、この魔法の水「ブライン液」を知って得して下さい!!
今回は、ブライン液の仕組みや効果、作り方、使い方を紹介します♪
ブライン液とは
水に対して、5%濃度の塩と砂糖を配合した液体をブライン液といいます
ブライン液に漬けた食材は、柔らかくジューシーになり旨味と甘みが増します
漬けるだけで食材が美味しくなるので「 魔法の水 」と呼ばれています
※砂糖抜きのブライン液もありますが、しょっぱくなり過ぎてしまうので砂糖を加えます。砂糖には調味液を浸透させやすくする働きがあります
ブライン液の効果
・食材が柔らかくなる
・食材がジューシーになる
・食材がしっとりする
※他にも、食材に自然に下味がつくメリットがあります
効果の理由(メカニズム)
なぜブライン液につけるだけで、そんな効果が生まれるのか!
理由は、水、塩、砂糖にこんな仕組み(働き)があるからです
ブライン液に漬けるだけでしっとり柔らかくジューシーになるのには、それぞれにこんな働きがあったからなんです
※低脂肪の肉や脂の少ない魚をブライン液に漬けると、その効果をわかりやすく感じることができます
ブライン液の効果は、それだけではありません!
先ほど少しお伝えしましたが、ブライン液に漬けるだけで自然に下味がつくメリットがあります
下味がつくメリット
・そのまま調理できる
・味付けの時間と手間をはぶける
・下味がブレない
下味をつけるのが苦手な方も、ブライン液につけるだけでいいので安心ですね!
下味がついた食材は「焼くだけ蒸すだけ」など簡単調理でも充分美味しいので、時間のない方の強い味方になってくれると思います♪
ブライン液・濃度の重要性
ブライン液は塩分濃度がとても重要です
塩分濃度が5%以上では、ブライン液の効果は発揮されません!
塩分濃度5%以上の場合
・浸透圧により、食材から水分と旨味が抜けてしまう
・水分が抜けるので、食材がパサパサになる
・塩辛くて食べられない
※塩分濃度は3%から効果が発揮されるので、それ以下では効果が発揮されません
※砂糖の濃度が高くなると、甘くなり過ぎてクドくなります
ブライン液・デメリット
・ブライン液に漬ける時間を要する
・漬ける時間を守らないといけない
・濃度を守るため塩と砂糖の重さを量らないといけない
漬ける時間がかかったり濃度を守ったり、面倒に思うかも知れませんが、ブライン液に漬けた食材の美味しさを知るともう後戻りできなくなります!
加熱するとパサパサになりがちな鶏むね肉(低脂肪の肉)などが、本当にしっとりジューシーになるんです
デメリット以上に、メリットの方が断然大きいと思います!
ブライン液の比率と作り方
ブライン液の比率
水に対して5%の塩と砂糖
黄金比率は、「20:1:1」です
水200ccに対して塩10gと砂糖10gです(水100㏄なら、塩と砂糖を5gずつです)
黄金比率のブライン液の作り方
・ポリ袋またはタッパーを用意します
【ポリ袋を使う場合】
ボウルにポリ袋をセットして、ブライン液の材料を入れます
- ブライン液の材料
- ・水 200cc
・塩 10g
・砂糖 10g
※ボウルを使うと安定してブライン液が作りやすくなり、食材も漬けやすくなります
材料を入れたら、ポリ袋の口をしっかり持ち上下に振って塩と砂糖を溶かします
完成です!(簡単にすぐ作れます♪)
【タッパーを使う場合】
タッパーにブライン液の材料を入れ、泡だて器などで塩と砂糖を溶かします
完成です!
ブライン液を作るときは、塩と砂糖をしっかり溶かすことがポイントです
溶けていないと効果が発揮されないので注意しましょう!
ブライン液・漬け方
※今回は「鶏むね肉」で漬け方を紹介します
肉にフォークを刺して、数か所穴をあけます(ブライン液が浸透しやすくなります)
※肉系は穴を開けますが、魚はそのまま漬け込みます
下準備した食材をブライン液に漬けます
ポリ袋を使う場合は、空気を抜いて口を結んで下さい
タッパーを使う場合は、食材の表面が空気に触れないようにして下さい
注意点
・食材の全体が浸かる量のブライン液を作る(多すぎ注意です)
・漬けたら冷蔵庫で保存する
※ブライン液に漬けた食材を常温で保存すると、雑菌が繁殖して食中毒の原因になる可能性があります。充分気をつけて下さい
ブライン液・漬け時間
・ひと口大に切った肉 1~2時間
・厚切りした肉 4時間~ひと晩
・鶏肉1枚 4時間~ひと晩
・牛や豚の塊肉 1~2日
・鶏一羽 1~1日半
・魚 30分~1時間
※鶏肉1枚分くらいの肉は、ひと晩つけるのがオススメです!しっかり下味がつき驚くほどジューシーに仕上がります!
※くれぐれも、漬けすぎには注意して下さいね(効果が発揮されません!)
ブライン液の注意点と保存方法
ブライン液の注意点
・一度使用したブライン液は破棄する
・(漬け時間を過ぎて)漬けっぱなしにしない
・ブライン液から出した食材は水洗いしない
※ブライン液の使い回しや数日漬けたままにすると、雑菌が繁殖する可能性があるので注意しましょう!
※ブライン液に漬けた食材を使うときは、水洗いせずキッチンペーパーで水分を拭き取り調理します
ブライン液に漬けた食材の保存方法
ブライン液に漬けた食材は、キッチンペーパーで水分を取ります
※軽く押さえる程度で大丈夫です
空気を抜いてラップで包みます
ラップで包んだ食材を、ポリ袋に入れます
※ポリ袋に入れた状態で、冷蔵保存または冷凍保存します
保存の日持ち
ブライン液に漬けると塩の働きで保存性が高まります
保存期間が長くなるのはメリットです!
冷蔵保存の日持ち
肉の保存期間 約4~5日
魚の保存期間 約2~3日
※保存状態により、保存期間が短くなる場合があります
冷凍保存の日持ち
肉、魚ともに、保存期間は約2~3週間です
※保存状態により、保存期間が短くなる場合があります
※解凍するときは、食材を冷蔵庫に移して低い温度でゆっくり解凍して下さい。塊肉の解凍は1日ほどかかるので早めに冷蔵庫に移して下さいね
簡単!ブライン液・おすすめレシピ
ブライン液に漬けた食材で、色んな料理を作っています!
参考にして頂けると嬉しいです
こちらの記事でレシピを紹介しています♪
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※ブライン液に漬けた食材は下味がつくので、調理するときは調味料を控えめにして下さい
鶏もも肉の油淋鶏
鶏もも肉に小麦粉をつけて焼くだけです。好みのタレをかけたら完成です
鶏むね肉のビッツ唐揚げ
小さく切ったむね肉に、にんにくと生姜とごま油をもみ込んで小麦粉をつけて揚げたら完成です
鶏手羽の黒胡椒焼き
黒胡椒をたっぷりかけてオーブンで焼くだけです
鶏皮焼き
胸肉の皮を取ってパリパリになるまで焼くだけです(味付けなし、そのまま焼くだけ!)
ブライン液とソミュール液
「ブライン液」は、英語のbrineが語源です
ブライン液は、「塩水」または「塩水に漬ける」と言う意味があります
ソミュール液とは、ブライン液と同様、水に塩を溶かした液体(塩水)のことを言います
ブライン液との違いは、ソミュール液の塩分濃度は15%と高く、主に燻製を作る過程で使用します
※ブライン液は日本語で塩糖水(えんとうすい)と呼んでいます
こちらは、塩糖水漬けの書籍です
一度は作ってみたい、お洒落なレシピが満載です♪
私は、鶏むね肉と鶏ささみは必ず「ブライン液」に漬けてから調理します
加熱するとパサつきがちな低脂肪の肉が、驚くほどしっとり柔らかくなるからです
ブライン液で下味がついた「鶏むね肉の蒸し鶏」は、蒸すだけで立派なひと品になります
※ちなみに、大同電鍋と言う調理器具を使って蒸し鶏を作っています(ナイス調理器具♪)
ブライン液で毎日の料理が少しでも楽になれば嬉しいです♪
ぜひ、魔法の水・ブライン液に漬けた食材を保存・活用 して下さいね!
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。